旅の途中

落日の軌跡 #4 


CANON EOS1V / EF24-70mm F2.8L / 露光時間50分 / RDPⅢ / 支笏湖 / 2004年4月
あくまでも私見ですが、写真というのは「自分が不幸だと感じているとき」のほうが「幸福を感じているとき」よりも深みのあるものが撮れるように思います。被写体に向き合う心の在り方が違うと、自ずと求める世界、見えてくる世界も違ってくるからではないのかなと思います。しかし深みのある写真がたくさん撮れるよりも、幸せであったほうがいいに決まってます.....

斬 光 


CANON EOS 1V / EF70-200mm F2.8L / RVP100 / 露出時間40分 / 手稲山にて

木立を袈裟懸けに斬るイメージで露出時間を60分にセット。しかし、森の中でじっと待っているうちにすっかり退屈してしまい、もういいかな?といつもの悪い癖が出て40分でシャッターを戻してしまった。上がってきたフィルムをみるとやはり斬り方が甘い。右下の地面までバッサリ行かなければ駄目なのに。あと少しの我慢ができない、この悪い癖を今年は直したいと思う。

THE HELIOGRAPHY 


CANON EOS 1V / EF70-200mmF2.8L / RVP100 / 写真家・山崎 博氏に深甚なる敬意を表して

夢の朝 


CANON EOS 1V / EF24-70mm F2.8L / RVP100 / 露出時間55分 / 支笏湖

落日の軌跡 #3 


CANON EOS 1V / EF24-70mm F4L / RVP100 / 露出時間60分 / モノクロ変換 / 積丹にて

雲を貫く 


CANON EOS 1V / EF24-70mmF2.8L / 露光時間95分 / 樽前山頂にて





午前1時、札幌の自宅を出て樽前山へと急ぎました。未明の山を登り、漆黒の闇の中、外輪山の稜線上を行きつ戻りつしながら慎重に撮影ポイントを決めて三脚を固定。コンパスで方角を探りつつ日の出の位置を寸分も違わぬよう見定めます。そこから太陽が上昇していく軌道を夜空に描き、その軌道がフレームの中央を斜上するようにカメラの向きを定めます。カメラの向きが決まったら次はフレーミングをどうするか。どれくらいの大きさで空を描くか。快晴の空ならば構図を切り詰めて光跡を大きく捉えたい。もし雲の湧き出る可能性があるならば雲を遣り過ごす空間のゆとりが欲しい。風向きや肌に感じる湿度、空気のにおい、そうした五感のすべてを働かせて今日は雲が出るだろうと予想。だからフレーミングは大きく雄大に。構図が決まったらそれに見合った露光時間を決めなければなりません。実は日の出からどれくらい時間が経過したら太陽がどの位置に来ているかを正確に予想するのが一番困難な作業です。ここは経験をもとに勘を働かせるしかありません。次いでヘッドライトの下で電卓を叩き相反則不軌の程度を考慮しつつ、レンズに装着すべきNDフィルターの種類と枚数、絞り値などを算出します。これらの設定が終わった頃には早くも東の地平線がほんのり赤みを帯びてきました。大変です! 日の出の予定時刻は4時42分。遅くともその10分前には撮影を開始し、薄明の中から太陽が昇っていく様子を撮らねばなりません。大急ぎでカメラに遮光シートを被せ結束バンドで固定していきます。4時31分、祈るような気持ちでレリーズボタンを押しました。当時の自分が持てる能力のすべてをつぎ込んで撮った渾身の1枚であります。どうぞご覧ください。

落日の軌跡 #2 


CANON EOS1V / EF24-70mm F2.8L / 露光時間42分 / エクタクローム64T / 美々湿原

落日の軌跡 #1 


CANON EOS1V / EF70-200mm F2.8L / 露光時間45分 / エクタクローム64T / 支笏湖