旅の途中

コントラストと空気感 




SONY α6500 / Vario-Tessar E16-70mm F4 OSS
上段は RAW のストレート現像、下段は RAW と同時に記録したオリジナル JPEG です。一見するとオリジナル JPEG のほうがコントラストが効いていて見映えがするのですが、しばらく両者を見比べていると、三月のやわらかい日差しとか空気感といったものが、どちらの画像でより豊かに表現されているか、ということが自然と見えてきます。「コントラストが強ければ強いほど空気感が失われていく」というのが自分の一貫した持論でありまして、RAW 現像に際してはコントラストを上げ過ぎないようにいつも細心の注意を払っているところです。画像をクリックするとそれぞれ新しいタブが開きますので、タブを交互にクリックしながらご覧いただくと両者の違いがより分かりやすいと思います。
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SONY α6500 


朝日を浴びてほんのりオレンジ色に染まる α6500。型落ち寸前のカメラを敢えて買い求めるのが好きな自分が、発売されて間もない新型カメラの購入に踏み切ったのは実に12年ぶりです。それ程このカメラには可能性を感じています。以下、撮って出しの画像を何枚か掲載してみます。
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Vario-Tessar T* E16-70mm F4 OSS 


SONY α6500 / E16-70mm F4 OSS
小型軽量で取り回しがよく、汎用性の高い焦点距離を持ち、なおかつ極めて高品質な動画撮影も出来る旅行用撮影機材として α6500+E16-70mm を導入してみた。ちょうど sacraさんが X-T2 を購入されたのと同じタイミングになったが、別に示し合わせたわけではない(笑)。で、ここ3週間ほどびっしりテスト撮影を行ってきたが、未だにこのレンズのことがよく分からない。時にハッとするほど透明で切れ味の鋭い画を吐き出すかと思えば、首を吊って死にたくなるほどしょーもない片ボケの画も出してくる。しかも不思議なことに焦点距離やピントの位置によって片ボケの程度が変化したり、場合によっては無くなったりする。おまけにいくら絞っても周辺が見苦しく流れているかと思えば、え~、本当~?とビックリするくらい普通に解像していることもある。こんなわけの分からんレンズは初めてだ。



SONY α6500 / E16-70mm F4 OSS
デジカメ info に掲載されている「こんなレビュー」を見たときは絶対に買うまいと思っていたが、いかんせん、Eマウントの APS-C 標準ズームは他にほとんど選択肢がない。で、ヨドバシの「ユーザー評価」を見るとすこぶる評判がいいので、敢えて後者に賭けてみたのだが、結果はまったくもって前者のレビュー通りであった。まあ、ツアイスとは銘打っていても、このレンズの設計製造は SONY だからこんなもんなのかなぁ。APS-C のミラーレス一眼で、もう α6500 以上のカメラは作れないんじゃないかと言われるほど物凄いボディを出しておきながら、それに見合ったレンズがないというのが何ともね.....

Sacraさんのタンバール #5 


Leica M9-P / Thambar 9㎝ F2.2



Leica M9-P / Thambar 9㎝ F2.2
何を撮っても楽しいレンズです。どうしてこんなに楽しいのだろうと考えてみると、それはピントリングのトルク感が本当に素晴らしくて、ピントを合わせる操作そのものが今までに経験したことのない快感をもたらしてくれているのだと気づきました。例えて云うならば、それはカメラのシャッターフィーリングであったり、車のハンドルの接地感であったり、名器の音色であったり、そうしたカタログスペックには出てこない感覚的なものなのですが、そういうところにこそ物事の真髄が隠されているように思います。Apo-Summicron 75mm F2 を使っているときはピント合わせが苦痛で苦痛で仕方なく、ピントの歩留りも非常に悪くて、中望遠はもうAFに頼らなければ駄目だ~と観念していたのですが、まさか 90mm で苦もなくピントを合わせらるなんて想像もできませんでした。それも吸い付くようにピント面が浮き出てくるのですから、もうたまりません。Sacraさん、素晴らしいレンズをお貸しくださって本当にありがとうございました。感謝してます。

ライカへの不満 


上段: Leica Rumors "More Leica TL pictures leaked online" より引用
下段: SONY α6300 の広告画像を引用

去る11月9日、ライカ社が Leica T の後継機 Leica TL を発表した。新型機は EVF 内臓になるのではないかとの期待が高まっていたが、蓋を開けてみればご覧のとおり。相変わらず馬鹿でかい外付け EVF を使う形になっている。邪魔くさいったらありゃしない。この新型機の一体どこが新しくなったのかと思ったら、ボディカラーにチタン色が加わってメモリー用量が倍になっただけ。あとはな~んも変わらず。こんな人を馬鹿にした新型機があっていいのだろうか? おそらくは昨年11月に発売したフルサイズミラーレス一眼 Leica SL との名称的な整合性を図ることだけが目的だったのだろう。本当にがっかりだ。それに引き換え SONY を見給えよ。同じボディーサイズにきっちり EVF を内臓しているでしょうが。ライカだって昨年発売した Leica Q で立派な EVF を内臓させたんだから、TL でもやろうと思えば出来たはずだ。出来るはずなのにやらない。そういう出し惜しみに腹が立つ。
ちなみに ↑ 上の画像は TL 発表前のリーク画像だが、ライカのホームページでこの画像は掲載されておらず、外付け EVF が極力小さく見えるように姑息的な手段がとられている。こんなふうに。大きなストロボを両側に並べることで EVF を相対的に小さく見せている。しかも EVF を付けているボディはシルバーで、背景と同系色にすることでボディの存在を曖昧希薄にし、そうすることで EVF の突出した印象を更に緩和させよう企図しているようにみえる。これはもう確信犯ですな。




Leica Rumors "Summilux-SL 50mm f/1.4 ASPH lens to be released in early 2017" より引用

SL用の Summilux-SL 50mm ASPH が来年の早い時期に発売されるようだが、赤で透過させた M9+Summilux-M 50mm ASPH との比較を見ると、あまりのサイズの違いに愕然とする。最近の ZEISS や SONY や SIGMA のレンズ作りを見てもそうだが、「究極の光学性能を手にしたければレンズが大きく重たくなるのは甘んじて受け入れなさい」と言わんばかりのメーカー側の強硬姿勢と、それに迎合して超弩級レンズの高性能を煽り立てるフォトヨドバシの如き商業サイトのヨイショ記事にはいささかうんざりしている。軽量コンパクトで取り回しがいいということも、そのレンズを長く使っていく上でとても重要な性能の一部だと思うのだがね.....。




Leica Rumors "This is the new Leica M10 camera" より引用

なんと、次期ライカMの名称は「M10」となるようだ。これはすでに米国連邦通信委員会(FCC)に申請してパスしたものなので、新型Mは確実に「M10」となる。2013年3月、M9の後継機は「M typ 260」という名称で発売された。当時ライカ社は「今後、Mのあとに数字をつけるやり方は廃止し、M型ライカはず~っとMで行きます。型番の区別は typ*** でやっていきます」とアナウンスしたが、その舌の根も乾かぬうちに何という節操のなさだろう。そもそも M10 ってどんなカメラだ? M9の正当な後継機という意味か? そうすると現行のMの位置づけはどうなるんだ? まったくわけがわからない。

Sacraさんのタンバール #2 


Sacraさんのタンバールは6ビットコード付きのMマウントに変換されている。だから最新のレンズと同じように扱うことができて非常に使い勝手がよい。製造されてから80年の永きに亘り幾多の達人たちの手を経てきたことだろう。鏡筒には所どころ地金が浮き出ているが、それすらもこのレンズが経てきた歴史の重みを伝えているようで誠に味わい深い。ピントリングの感触はまるで顕微鏡の微動焦点ハンドルのように精密で荘重な動き方をする。また驚くべきはレンズ面のコンディションの良さである。LEDライトを当ててみたところ、まったく曇りがなくて、宝玉のごとき輝きを放っている。その美しさを目の当たりにした途端、ざわざわと鳥肌が立ち、レンズの中に吸い込まれそうな錯覚を覚えた。まったくもって畏れ入った次第である。
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私の旅カメラⅡ 


年に一度の欧州旅行がいよいよ今週末に迫ってきました。今年は Canon 5D Mark lll+EF135mmF2 を主力として常用するつもりで、このような大きめのカメラバックを用意していました。ところが、7月に突然 X-T1 が割り込んで来たり、今頃になって X-Pro2 をどうしようかと悩んだり、色々すったもんだがありました。でも、もう迷っている時間はないので、今年はこの布陣で臨むことにしました。
左から順に M9-P+SWH 15mmⅢ、GR+GW3 21mm、M9-P+Summilux 35mm ASPH、X-T1+XF56mm(85mm相当)。GW3 21mmF2.8 は一昨年チロルアルプスの岩場で落っことして歪んでますが、コンパクトで非常に取り回しがよいのでそのまま使っています。さて、これらの比較的小柄なカメラ達に対してバックが深すぎるので.....
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X-Pro2 は JPEG 撮って出しで OK? 


FUJIFILM X-Pro2 / XF10-24mm F4 / 2016年5月
これはカメラのデフォルト設定(画質:JPEGラージファイン、フィルムシミュレーション:スタンダード、ダイナミックレンジ:100%、シャープネス・ハイライトトーン・シャドートーン:いずれも標準)で撮影したオリジナル JPEG を単純にリサイズしたものです。FUJIFILM Xシリーズはフィルムメーカーならではの独自の画作りがなされているので、「フジのカメラは JPEG で撮らなきゃ意味がない」とおっしゃる方々もたくさんいらっしゃるし、メーカーの広報の方も「うちは JPEG の画質に自信を持ってますから、是非 JPEG で撮ってください」とおっしゃっていました。このことについてですが、以前から気になっていたことがあるので、ちょっと書いてみようと思います。
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非常に恐縮していること 


去る6月1日に X-Pro2 の試用レポートを掲載しましたが、それ以来、拙ブログを新規に訪問してくださる方が激増して驚いています。アクセス解析で検索用語をチェックしてみると、「X-Pro2 旅」とか「X-Pro2 ライカ」などのキーワード検索で来てくださるケースが非常に多いようです。X-Pro2 の人気は凄いもんだな~と思っていましたが、昨日、ふと思いついて自分自身でググってみたところ、↑ のように自分の記事が真っ先に表示されてびっくりしました。どうしてこんなことになってしまったのか理由は分かりませんが、FUJIFILM X シリーズのメーカー公式サイトよりも上位に表示されるなんて余りにも恐縮です。更にもっと恐縮なことに、自分は結局 X-Pro2 を買わなかったのであります(大汗)
このままでは拙ブログを訪問してくださった方々や FUJIFILM さんに申し訳が立たないので、この際 X-Pro2 を買って旅に連れて行かないと駄目だろうかなぁ…などと真剣に悩み始めました。X-T1 買ったばかりなんですけど…

旅レンズ選考会 


この秋に予定している旅行には、Summilux-M 50mm(左)と EF135mm F2L(右)を連れて行くことに決めていて、そのためのカメラバックやストラップを新調するなどして準備を進めていたが、ここへ来て突然 XF 56mm F1.2(35mm 換算で 85mm)が割り込んできた。50mm と 135mm の中を取って 85mm 1本で済ますことが出来れば、持ち歩く機材を大幅に軽減できるという思惑も働いて、さっそく撮り比べをやってみた。以下は単なる機材オタクの自己満足ネタに過ぎないので、機材に興味のない方はどうぞスルーしてください(汗)
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FUJIFILM X-T1 


FUJIFILM X-T1 / XF56mm F1.2R
まもなく富士フイルムから新型 X-T2 が発表される予定だが、例によって新型が出る直前に型落ち寸前の新品を手に入れておきたいという妙な癖が働いて、つい先日、X-T1 を購入した。この2年間というもの、フジのミラーレス一眼を手に入れるべきかどうかと悩み続けて、ようやく踏ん切りがついた。このカメラを使いこなしていけば、いつの日かまたフイルムのような写真が撮れるようになるだろうか? 過日、M7 を手離したことについては時代の流れからして仕方のないことだったと思っているが、今更ながら銀塩への憧憬というか、やはり未練があるのかも知れない。

XF56mm F1.2R 


FUJIFILM X-T1 / XF 56mm F1.2R / 画像クリックで 1500×1000 px に拡大します
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札幌ビール園にて 


LEICA M-E / SWH 15mm F4.5 Ⅲ / ISO1000 / AWB



FUJIFILM X-Pro2 / XF 10-24mm F4 / ISO800 / AWB / オリジナル JPEG



FUJIFILM X-Pro2
RAW ファイルを 1/2段プラス補正、コントラストをかなり弱めにし、色偏差をマゼンタ方向にシフトしてイメージを整えてみたが、これでもまだコントラストが強すぎる気がしないでもない。中間トーンも少し持ち上げた方がよかったかも知れない。それにしても、FUJIFILM の X シリーズを使われている方々の写真はどれも美しく、階調も豊かで、JPEG 撮って出しでも十分に完成された写真に見えるのに、今回自分が経験したこの大きなギャップは何なのだろうか。念のため再度 Exif を確認してみたが、撮影はすべて「PROVIA / スタンダード」で行われていたのだが..... フジさんとは相性が合わないのかなぁ..... 



LEICA M9-P / SUMMILUX-M 35mm ASPH / 何の悩みもない能天気な撮影助手

FUJIFILM X-Pro2 


左から順に M-E+SWH 15mm F4.5 Ⅲ、M9-P+UWH 12mm F5.6 Ⅱ、X-Pro2+XF10-24mm F4。撮り比べの主な目的は 15mm 領域の描写の比較と X-Pro2 の取り回し具合について確認すること。サブの目的として 12mm と 15mm の画角の差を体感的に確認すること。普段は外付けファインダーをほとんど使わないが、今回は出来るだけ正確に構図を一致させる目的で取り付けている。それにしてもこうして並べてみると X-Pro2 の佇まいはM型ライカの兄弟と言ってもいいほど良く似ており、実に恰好いいな~。



ところで、度々言及しているが、ぼくは外付けファインダーという奴が本当に嫌いで、こいつがちょっと付くだけでカメラバックへの収まりが極端に悪くなる。収まりの悪いものにはどうにも我慢がならない性分で、何事も四角四面にキチッ!としていないと気が済まない。だから凹凸のない液晶ビューファインダー内臓カメラに超広角領域を任せることが出来たらどんなにいいだろうとずっと思っている。昨年は X-E2 が今ひとつシックリ来なかったので見送りにしたが、今年はこの X-Pro2 に大いに期待しているのである。

以下、撮り比べした画像を何組か羅列してみたい。どの写真がどの機材で撮影したものかは敢えて記載しないこととする。とは云っても見ればすぐに分かることだとは思うが、一応 FUJIFILMさんへの配慮である。カメラの設定はすべて絞り優先AE、オートホワイトバランス、露出は適宜補正、RAW で撮影し、Leica は SILKYPIX Pro7 で、X-Pro2 はメーカー純正の RAW File Converter EX 2.0 でそれぞれストレート現像した。画像をクリックすると拡大表示します。
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春の広角病 


LEICA M-E / UWH 12mm F5.6 / 札幌駅北口
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EF135mm F2L #2 


Canon 5D Mark lll / EF135mm F2L / 絞り開放 / 北海道神宮
ピントの位置は手前の房の中央付近です。画像クリックで拡大表示。以下、何枚か作例をアップしておきます。
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EF135mm F2L #1 


Canon 5D Mark lll / EF135mm F2L / 絞り開放 / およそ5mの距離から
EF135mm F2L はキヤノンユーザーの間で知る人ぞ知る「神レンズ」として絶賛されてきた逸品である。開放から素晴らしくシャープで、ボケの美しさはライカレンズに匹敵すると云われる。発売は 1996 年4月だから今月でちょうど丸 20 年を迎えたわけだ。ぼくは去年キヤノンに回帰して以来、このレンズがそろそろ手振れ補正付きになってリニューアルされるのではないかと様子を伺っていたのだが、どうもそれらしい気配は一向に感じられない。そうこうするうちに桜の季節が段々と近づいてきて、豊平館も誠に美しく化粧直しをしてくれたから、どうにもこうに待ち切れなくなった。
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フィルター遊び 


先週末、引き出しの整理をしていたら 43mm 径のクローズアップフィルターが出てきた。GXR A12 を使っていた頃にクローズアップ撮影をして遊んでいたものだが、GXR はもう手放してしまってフィルターだけが残っていたらしい。レンジファインダーの場合、距離計が連動しなくなるので、ファインダーを覗きながらピント合わせをすることは不可能である。そんなことは百も承知だが、ちょっと悪戯心を催して、無理やり球面ズミルックスに付けてみた。
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APO-SUMMICRON 75mm ASPH #2 


LEICA M-E / APO-SUMMICRON-M 75mm ASPH / 開放 F2 / 最短距離 70cm / 画像クリックでオリジナル JPEG 展開
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狂気のレンズ II 


LEICA M9-P / SUMMILUX-M 35mm ASPH 11663 / AE / ISO160 / 32秒 / SILKYPIX Pro 7 で現像

「逢魔が時」とは上手い当て字をしたもので、もともとは「大いなる禍が来たるとき」即ち大禍時(おおまがとき)というのが語源らしい。
つい先だって、久しぶりに感ずるところあり、そっちのほうに 35mm を向けて露光してみた。そうしたら、ほら、やっぱり来ていた.....
オリジナルの RAW ファイルに興味のある方は「こちら」からダウンロードしてください。期間限定です。

忍び寄る限界 


LEICA M-E / APO-SUMMICRON-M 75mm F2 ASPH
f 2.8 に1段絞ってこのピントの薄さ。齢 55 にして近視遠視に悩まされている今の自分にとっては、生身の視力が要求されるレンジファインダー機を使っている限り、この辺りがピント精度の限界だろうと思う。いつかはノクチ(F0.95)を..... と思っていたが、きっともう無理だろう。

APO-SUMMICRON 75mm ASPH #1 


LEICA M9-P / SUMMILUX-M 50mm ASPH / F1.4 開放



LEICA M-E / APO-SUMMICRON-M 75mm ASPH / F2 開放
このレンズは開放からキレキレに切れて、ズミルックス 50mm の描写がどことなく時代遅れでゆるいものに見えてしまうほどだ。



LEICA M9-P / SUMMILUX-M 50mm ASPH
しかし、何でも切れ味鋭く鮮明に写っていればいい写真かというと、なかなかどうして、そんなに奥の浅い世界ではない。自分が望む初冬の風情の表現においては、この1枚のように、ズミルックス 50mm のほうが遥かに勝っているように感じる。とは言いながらも、手前の小枝のピントの甘さ若しくはキレのなさが気になって気になって仕方がないことも事実である。アポズミクロンの 50mm だとどんなふうに写るのだろうか、なんて思ってみたり。困ったことだ。なかなか成仏できない。

光の拾い方 


Canon 5D Mark lll / SIGMA 24-105mm F4 Art / 35mm / f 5.6 / s1/30 / -1.0EV / ISO125



LEICA M9-P / SUMMILUX-M 35mm F1.4 ASPH / f 2.8 / s1/125 / -1.0EV / ISO160

旅行出発前の最終チェックとして、それぞれのレンズ中心部のシャープネスが最高になる絞り値にセットして撮り比べをしてみたのだが、現場でこの結果を見て、ハッと気づいたことがある。建物の壁面の描写は大差ないのに、トタン屋根の色のりがかなり違って見えたのである。シグマのほうは屋根が光を反射して白っぽく写っているのに対し、ズミルックスのほうは光を反射しつつもコントラストが良好に維持されて、屋根の赤がしっかり写し出されている。
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SIGMA 24-105mm F4 Art 


LEICA M9-P / SUMMILUX-M 35mm ASPH


Canon 5D Mark lll / SIGMA 24-105mm F4 Art
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D3s vs 5D mark3 


2008年、リーマンショックが日本を襲った際、真っ先に派遣切りをやったキヤノンという会社が許せなくて、同社の機材一式を処分してニコンに乗り換えたのでしたが、ニコンのカメラはどうしても感覚的に馴染めない部分が多々あって、咄嗟の場合に「赤信号なのに間違えてアクセルを踏んでしまいました」みたいなミスをいつまでも繰り返す有り様でして..... 自分はやっぱりキヤノンのほうが使いやすいんだよなぁ..... なんて思いまして..... 密かにキヤノンへの回帰を画策し始めているところですが.....
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個体差 



今月17日に GR II が発売される。巷で噂されていた手振れ補正の搭載は見送られたようだ。撮像素子もレンズもボディも初代 GR と同じで、違いといえば WiFi の搭載と連射枚数の向上、それとエフェクトモードが幾つか追加された程度である。それであれば価格的にずっとお安くなった初代 GR の選択もありかなと思って、先日、ノーマル仕様の GR を買い足した。

ところが、これまで使ってきた Limited Edition(左)と液晶モニターの色味がかなり違うことに気づいて愕然とした。上の写真は同一画像をそれぞれの SDHCカードにコピーして表示させたものだが、買い足した個体(右)は青空が黄ばんでいるというか、妖怪人間ベムのような気色の悪い色に転んでいて、こんなモニターでは撮っていても全然面白くないのである。モチベーション下がりまくりだ。加えてAWBも自動露出もかなり違うので、この2台をどうやって併用していけばいいのか、現在途方に暮れ、かつまた非常に頭に来ているところである。

リコーでは AE/AWBアジャストサービスなるものを有料でやっていて、個体差を調整してくれるようだが、液晶モニターの表示までは面倒をみてくれないようだ。しかし、これほどまで品質にバラツキがあっていいものなんだろうか? う~ん、参ったなぁ。

トラベラー三脚 


LEICA M9-P / SUMMILUX-M 50mm ASPH

先頃、キヤノンが 5060万画素の EOS 5Ds を発売した。画素数競争でニコンとソニーにずっとやられっ放しだったキヤノンがこれで大きく溜飲を下げた形になったが、でも、そう遠くない将来にソニーが 7000万画素機を出してくるだろう。メーカー間で繰り広げられるこの際限のない高画素競争に辟易しているのは決して自分だけではないはずだ。一方、昨今は高感度競争も花盛りである。なんでもニコンの次期 D5 は常用感度が ISO 102,400、拡張感度は 409,600 になると噂されている。途方もないスペックである。その性能ならば闇夜にレンズを向けても手持ちで昼間のように撮れることだろう。ユーザーの声も今や画素数より高感度性能の向上を要望する声が圧倒的に多いようだ。「もう高感度競争はうんざりだ」という風潮が生まれるまで、あと数年はこの路線が続くのではないかと予想される。

でもね..... とぼくは思うのである。高感度性能を良くするとはつまりノイズを軽減することであり、それは取りも直さず画質の平坦化、極言すれば塗り絵化を招くことに他ならない。「撮れないより撮れたほうがいいでしょう?」たしかに、それはそのとおり。手持ちで撮れる機動性や利便性は計り知れない。その点は理解しつつも、画質にこだわりを持つ自分としては、必要とあらば三脚を立ててしっかり撮りたい。そういう道を選ぶことにした。GITZO のトラベラー三脚1型 GK1580TQR5。縮長35cm、重量 1160g の小型軽量モデルである。旅の写真を生涯のテーマにしている自分としては、この三脚を常に携行することに決めたのである。高感度容認派の方々にはお嗤いあれ。

FUJIFILM X-E2 


FUJIFILM X-E2 / XF10-24mm F4 / 札幌
土曜日に富士フイルムでXシリーズの貸出サービスがあったので、朝一番で借りて、夕方までいろいろテストしてみた。
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ピント精度 


最短撮影距離+絞り開放で撮影。画角が異なるので背景の撮影範囲も異なっているが、ターゲット(木の定規)の撮影倍率はほぼ同じである。これは Summilux 50mm の最短撮影距離が 70cm(自分の計測では66.5cm)、Summarit 75mm が 90cmとなっていて、前者が 20cm以上も寄れる分だけ焦点距離の差が相殺された結果と思われる。まあ、そんなことはどうでもいい話で、問題はレンズのピント精度である。




等倍切り出しである(画像クリックで拡大)。赤印の中心点にピントを合わせているが、Summilux 50mm は何度やっても 5~10mm の後ピンになってしまう。このピンズレは普段の撮影中もかなり気になっている。一方、Summarit 75mm は 2~3mm 程度の前ピン傾向にあるが、F2.5 のピントの厚さがその誤差を吸収してしまって実用上はほとんど気にならない。はてさて、Summilux 50mm をピント調整に出したものかどうしたものか、昨年来ずっと迷っているが、なかなか決断できずにいる。

世界の果ての旅カメラ 


RICOH GR DIGITAL 3 / 大雪山中にて

もしカメラを1台だけ持って世界の果てまで旅するとしたら、あなたは何を持っていく?
昨日までの自分だったら迷わず M9-P+Summilux 35mm ASPH と答えたことだろう。
でも今日、久しぶりにこの写真を見直してみたら、GR のほうが相応しいのではないか?
そんなふうにも思えてきた。

実際のフィールドは勿論のこと、都会の中や、日常の中の、時には心の中のそれも含めて
GR には「荒野」がよく似合う。