旅の途中

旅の手帳 #2 

旅の手帳 #1 

鹿児島にて 


CONTAX T3 / RDPⅢ

普段の散歩写真であれば「よし、今日は 50mm1本で撮りあるこう」といった感じで撮影機材をあっさり割り切ることも出来るし、そうした潔さが撮影を単純化して好結果をもたらしてくれることも多々ある。しかし、もう二度と行けないかもしれない土地へ旅するときにそこまで割り切ることができるかというと、これがなかなか容易ではない。一生に一度きりの出会いであればこそ、悔いの残らないよう思う存分に撮っておきたいと願うのは写真を趣味とする者の当然の性であり、それ故に機材選びに頭を悩ませることになる。自分の写歴の中で単焦点カメラを1台だけ持って旅した経験はほんの数えるほどしかなくて、鹿児島の旅はその数少ないひとつだったが、思うようにフレーミングできなくて四苦八苦したシーンを昨日のことのように思い出すことができる。今となってはそれもまた楽しい思い出である。撮れるものだけ撮るという、そうした「潔い写真旅」をまたしてみたいなぁと思う一方で、果たして今の自分にそれができるだろうかと自問を重ねている昨今である。



CONTAX T3 / RDPⅢ / 薩摩藩・島津家別邸にて

酔っぱらいの詩 


2004年7月、炎暑の午後、鹿児島中央駅に着いた。「桜島はどっちの方角でしょう?」と道行く人に尋ねると「あっち」と云うので、その方向に向かってぶらぶらと歩いて行った。見知らぬ街を地図など持たずに歩き回るのが当時の自分の流儀だった。なるべく車の少ない路地を選んで、時には人様の敷地を勝手に失敬して通り抜けたりしながら、小1時間ほど歩くと海に出た。桜島と初のご対面。




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熊野本宮大社 








LEICA M7 / SUMMILUX-M 35mm 球面 / PROVIA100F

熊野速玉大社 








LEICA M7 / SUMMILUX-M 35mm 球面 / PROVIA100F

熊野那智大社 








LEICA M7 / SUMMILUX-M 35mm 球面 / PROVIA100F
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大門坂 


LEICA M7 / SUMMILUX-M 35mm 球面 / PROVIA100F



心をこめて、この坂をのぼり.....



祈りを捧げて、この坂をくだる.....  2011年初夏のこと

勝浦散策 








LEICA M7 / SUMMILUX-M 35mm 球面 / PROVIA100F / 那智勝浦にて

南紀へ 


RICOH GR DIGITAL3 / 熊野灘



LEICA M8.2 / HELIAR classic 75mm F1.8 / 紀勢本線の車窓より



LEICA M8.2 / HELIAR classic 75mm F1.8 / 熊野川

20mm スナップ 

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修善寺の思い出 #3 





LEICA M8.2 / C SONNAR 50mm F1.5 / 旅の宿で憩う

修善寺の思い出 #2 

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修善寺の思い出 #1 


LEICA M8.2 / ULTRON 28mm F2 / 2010年5月

箱 根 


NIKON D3s / Nikkor 24-120mm F4 VR / PRO SOFTON-A Filter / 2012年4月

靖 国 





NIKON D3s / Nikkor 24-120mm F4 VR / 2012年4月

#0160 


LEICA M9-P / SUMMILUX-M 35mm ASPH / 伊勢おはらい町にて

#0159 


LEICA M9-P / SUMMILUX-M 35mm ASPH / 伊勢おはらい町にて

伊勢神宮参拝 余話 


LEICA X2
ここは月読宮(つきよみのみや)。天照大神の弟神である月読尊が祀られている。月読尊は夜の世界を治める神様である。その月読宮で昼の日中に奇怪なことが起きた。ご覧のとおりピントがどこにも合わなかったのである。X2 の AF はかなり優秀で、これまでピントが外れたことなど一度もなかったから、不審に思い、もう一度慎重にカメラを操作し、画面中央に合焦マークが点灯したのを確認してから静かにシャッターを切った。しかし、またしても同様のピンボケ画像が記録されたのである。これはもう「撮ってはならぬ」という御神意に違いないと思い、恐れおののいて撮るのをやめた。



LEICA X2
月読宮の境内を出てから X2 の AF をチェックしてみたところ、まったく問題なかった。内宮の神楽殿で起きた#5の出来事といい、不思議なことが起こるものである.....

伊勢神宮参拝 #14 


RICOH GXR A12 / HELIAR classic 75mm F1.8
雨は降れど去りがたく、内宮境内で時を過ごすうちに、なにやら恵比須顔の鯉が微笑んでくれたような.....

伊勢神宮参拝 #13 


LEICA M9-P / SUMMILUX-M 35mm ASPH
神楽殿に降る雨。開放絞りで甍のディテールをこれだけ描出できるのは新型ズミルックスならではだろう。




RICOH GXR A12 / HELIAR classic 75mm F1.8
雨脚は次第に激しさを増し、やがて夕暮れ時と見紛うばかりの風情に至る。




RICOH GXR A12 / UWH 12mm F5.6 / 二日目の内宮参拝終了

伊勢神宮参拝 #12 


五十鈴川橋。この橋の向こうに.....



蒙古兵十万の大軍が襲来した元寇の際、二度にわたって神風を起こし、未曾有の国難をお救いになった神様がおられる。



風日祈宮



LEICA M9-P / SUMMILUX-M 35mm ASPH
神風で国を救った功績により内宮別宮に昇格されたが、それ以前は最も位の低い末社格の「風神社」として山頂にあったそうである。あまりの神威に膝が震え、全身に電流が走ったようになったが、そんな状態でよくこの1枚が撮れたものだと我ながら驚いている。

伊勢神宮参拝 #11 


LEICA M9-P / SUMMILUX-M 35mm ASPH
二日目にしてようやく皇大神宮正宮に参拝を終え、三十九の石段を下る。清めの雨、未だやまず。

伊勢神宮参拝 #10 


LEICA M9-P / SUMMILUX-M 35mm ASPH

伊勢神宮参拝 #9 


LEICA M9-P / SUMMILUX-M 35mm ASPH / 御手水場

伊勢神宮参拝 #8 


すぐ近くで小鳥がさえずっている。早朝の静寂。




LEICA M9-P / SUMMILUX-M 35mm ASPH / 午前5時

伊勢神宮参拝 #7 


翌朝、再び宇治橋をわたる。




清めの雨のそぼ降るらん




LEICA M9-P / SUMMILUX-M 35mm ASPH / 参拝二日目

伊勢神宮参拝 #6 


行燈に灯が入る頃、境内に残っている参拝者はおそらく私達だけだったろうと思う。参拝停止時刻が迫っていた。




できればこの神域で夜を徹したいと思ったが、それは叶わぬことだった。




LEICA M9-P / SUMMILUX-M 35mm ASPH / 参拝初日終了

伊勢神宮参拝 #5 


RICOH GXR A12 / HELIAR classic 75mm F1.8
あの御神木の威容に気圧されて、御正宮に参進できぬまま境内をうろうろするうちに、いつしかとっぷりと日が暮れていた。それにしても、今年は二十年に一度の式年遷宮の年であることから、内宮は連日大勢の参拝者で混雑している様子がニュース等で報じられていたが、今日、私達はほとんど人に会っていない。これはまたどうしたことだろう? まるで家内と自分だけが異次元スポットに迷い込んだかのように.....




LEICA M9-P / SUMMILUX-M 35mm ASPH
そして奇怪なことが起きた。きちんと合わせたはずのピントがまったく合っていなかった。そんな馬鹿な.....




LEICA M9-P / SUMMILUX-M 35mm ASPH
もう一度シャッターを切ると、ピントはちゃんと合っていた。何が起きたのだろうか.....?

伊勢神宮参拝 #4 


LEICA M9-P / SUMMILUX-M 35mm ASPH
この先を左に折れて階段を登っていけば、日本国の最高神・天照大神の御正宮に至るはず。しかし、「お前の心は正しいか」と下問するかのようなこの御神木の気に足を封止され、これ以上一歩も進めなかった。神宮参拝初日、襤褸のようにすごすごと引き返した。