旅の途中

絞りの話 


LEICA M9-P / SUMMILUX-M 35mm F1.4 球面 / F11
自分がまだ風景写真を撮ることのみに没頭していた頃、どの写真雑誌を見ても「風景写真の基本は絞りをしっかり絞ってパンフォーカスでシャープに撮ること」という文言が金科玉条のように書いてあって、コンテストの入選作品を見ても正にそのような写真のオンパレードだった。しかし、何でもかんでもシャープに写さなければならないのだろうか?という疑問が自分の中で次第に大きくなっていった。この写真は絞りをF11 まで絞り込んで撮ったものだ。この1枚だけをみると、まあ、普通の写真に見えるわけだが.....




LEICA M9-P / SUMMILUX-M 35mm F1.4 球面 / F2
これは開放の F1.4 から1段だけ絞って、いわゆるチョイ絞りという奴で撮ったものである。いかがだろうか。解像感は明らかに低下するが、その代わりにヤマボウシの花々が匂い立つような雰囲気に撮れていると自分は感じている。喩えが適切かどうかあまり自信はないが、世界中の人々に今も愛され続けている「印象派の絵画」は解像感とかシャープさの対極に位置するものだと思う。モネの絵などは解像感はおろか形すら定かでない。それでも人々を魅了してやまない。写真が必ずしも絵画と同じである必要はないが、それでもやはり大切なのはその場の雰囲気とか空気感とか、そうした「形にならないもの」なんじゃないのかなぁ、なんて自分は常々思っている。




ぼくが愛用している球面ズミルックスというレンズについて少々。絞りを開けて撮ると、光の当たっているハイライトの部分にだけ滲みが出て独特の描写が得られる。ソフトフォーカスフィルターのように画面全体が滲むのではなくて、あくまでも光の反射の強い部分だけ「燐光を発するが如く滲む」という誠に不思議なレンズである。拙ブログを熱心に訪問してくださる方々の中で、このレンズに興味をお持ちの方や、「風景写真は常に絞りを絞って撮らないと駄目ですか?」とお悩みの方がいらっしゃるようなので、このような記事をまとめてみた次第です。ベテランの方々には退屈な内容だったかも知れませんね。失礼しました。

お気に入りのカフェで 

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車の話 


大学勤務時代、「もうやってられん。辞める!」と叫んだとき、家内が「もう1回だけ我慢して。その代りに欲しいものは何でも買っていいから」と云ったので、冗談で「じゃあ、ベンツでも買おうかな~」と云ってみたら「いいわよ」と返答されて吃驚仰天! お言葉に甘えてさっそく60回ローンを組んで新車を買ったが、結局ローンを払い終わる前に大学を辞めてしまい、同時に写真と山を始めたから、車はご覧のとおりの有様に....
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初夏の水辺 


LEICA M9-P / SUMMILUX-M 35mm 球面 / 札幌市円山公園

雨上がり 


LEICA M-E / SUMMARIT-M 75mm / 近所の公園で

月と気流 後記2 

月と気流 後記1 

月と気流 


CANON EOS-1V / EF70-200mm F2.8L / RVP100 / 積丹原野にて





あの夜、自分が見たものはいったい何だったのだろうと、今でも不思議に思う。夜半過ぎの原野は妙にざわついていて、弱々しい月の光が彼方の闇を幽かに照らしていた。月と、原野と、自分しか存在しないはずのそこに、まるで何者かの思念が具象化したかのごとき気配を感じたのである。姿形は見えないけれども、何か途方もない「何か」がそこに居るのを感じたのである。私はわけもわからず夢中でカメラをセットし、バルブモードでレリーズを切った。いったいどれくらいの時間レリーズボタンを押していたのか、まったく覚えていない。押すというよりも只ただ握りしめていただけかもしれない。

現像から上がってきたフィルムを見て、言葉を失った。気流が避けて通るほどの「ソレ」は本当にそこに居たのである...。もう一度撮ってみせろと言われても、こんな写真はもう二度と撮ることはできないだろう。少なくとも今の自分には、絶対に。技術的なことはさて置いても、幸せになった人間に天は決して向こうの世界を見せてはくれぬものだ。不幸と苦難の中にいて、必死で何かを願い追い求める者にこそ、天はほんの少し扉を開いて垣間見せてくれるのだと思う。あの夜も、きっとそうだったに違いない。

中の島ホテル 


LEICA M8.2 / ULTRON 29mm F2
那智勝浦湾に浮かぶ中の島ホテル。この部屋に連泊して昼間は熊野三山に参詣し、朝夕は色調豊かに移ろいゆく景色を堪能した。
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熊野本宮大社 








LEICA M7 / SUMMILUX-M 35mm 球面 / PROVIA100F

熊野速玉大社 








LEICA M7 / SUMMILUX-M 35mm 球面 / PROVIA100F

熊野那智大社 








LEICA M7 / SUMMILUX-M 35mm 球面 / PROVIA100F
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大門坂 


LEICA M7 / SUMMILUX-M 35mm 球面 / PROVIA100F



心をこめて、この坂をのぼり.....



祈りを捧げて、この坂をくだる.....  2011年初夏のこと

勝浦散策 








LEICA M7 / SUMMILUX-M 35mm 球面 / PROVIA100F / 那智勝浦にて

南紀へ 


RICOH GR DIGITAL3 / 熊野灘



LEICA M8.2 / HELIAR classic 75mm F1.8 / 紀勢本線の車窓より



LEICA M8.2 / HELIAR classic 75mm F1.8 / 熊野川

大聖堂の怪 #2 


LEICA M8.2 / HELIAR classic 75mm F1.8 / 2010年
シュテファン大聖堂で不可解な画像が撮れてしまったことを前回の記事で紹介したが、実はもう一つ不可解な出来事があった。この写真はプラター遊園地の大観覧車から夕日の中に佇立するシュテファン大聖堂を撮ったものだが、よく見ると、尖塔の横に妙な光が写っているのである。



これはその部分の等倍切り出しである。この光の写り方は一体どうしたことだろう? 皆さんは何だと思われるだろうか? 本日6月7日限りの限定でオリジナル RAW ファイルを「ここ」に置いておくので、興味のある方はご確認されたい。



これは上の写真をモノクロに変換し、露出を1段下げたものである。そうすると光の態様がよりはっりと浮かび上がってきた。6月3日の記事で、或る特殊な技法を用いて撮影した「水平の HELIOGRAPHY」を掲載したが、↑この写真に写っているのは正に「垂直の HELIOGRAPHY」とでも言うべき太陽の光跡そのもののように見える。しかもその先端には何かキラキラと輝く光粒子のようなものも写っている。私はフィルムでたくさんのHELIOGRAPHY を撮っきたが、このような光粒子は見たことがない。そして勿論、この写真は普通にシャッターを切っただけで、特殊な撮り方は一切していない。何故このような光跡と光粒子が写ってしまったのか、自分にはまったく理解できないのである。シュテファン大聖堂という寺院には一体何があるのか。どういう力が作用しているのか。もう一度ウィーンに行き、そのことを確かめてみたいと思っている。

大聖堂の怪 #1 


LEICA M8.2 / SWH 15mm F4.5Ⅱ / 2010年
以前から気になっていたことをちょっと書いてみようと思う。この写真はウィーンのシュテファン大聖堂で撮ったものである。最初にこのカットを撮り、背面モニターで確認したところ、左上にランプが写り込んでいた。これは良くないなと思い、そのランプを外した構図でもう一枚撮り直したのである。



これが撮り直した写真である。まあまあ良く撮れていると思い、このときはこれで良しとした。ところが、帰国してから RAW ファイルを現像してみると、左上に光源の一部が黄緑色に写っており、そこから真横に太い黒線が走っていることに気づいた。いずれも現場では気づかなかったものである。



上段はその部分の等倍切り出しで、下段はより見やすくするためにプラス補正して現像したものである。画像クリックで拡大表示。これは一体どういう現象だろうか。強い光源を撮影した場合に出現することのあるスミアとは明らかに異なるし、データの書込みエラーによって生じる画像破損とも異なっているようだ。黒線の辺縁はボソボソになっていて、よく見ると、この黒いものは背景の大理石の溝に沿って下方に滲み出しているように見えないだろうか? まるでどろりとした黒い液体が流れ出すかのように.....。いずれにせよ、こんな形状のものはまるでデジタルらしくなく、極めてアナログ的な印象を受けるのである。このような現象を生じたのは後にも先にもこのとき一度切りで、このカットの撮影前後を含めてカメラの動作に異常な点はまったく感じられなかった。いったい何が写り込んだのだろうか.....

THE HELIOGRAPHY 


CANON EOS 1V / EF70-200mmF2.8L / RVP100 / 写真家・山崎 博氏に深甚なる敬意を表して

夢の朝 


CANON EOS 1V / EF24-70mm F2.8L / RVP100 / 露出時間55分 / 支笏湖

落日の軌跡 #3 


CANON EOS 1V / EF24-70mm F4L / RVP100 / 露出時間60分 / モノクロ変換 / 積丹にて