旅の途中

酒のこと 


LEICA M9-P / SUMMILUX-M 50mm ASPH / 函館元町
新たに生を得て以来、ワインしか受け付けない体になっていたが、どういう理屈に依るものか、今年になってウイスキーやカクテルや日本酒も呑めるようになってきた。というか、むしろ健康な頃よりもずっとそれらの旨さが分かるようになって、晩酌がチャンポンになることもしばしばだ。休日ともなれば撮影よりもまずは一杯やりたくなる。だからこうして日本酒の看板を見れば、もう日本酒が呑みたくて呑みたくて仕方がなくなるわけだ。



LEICA M9-P / SUMMILUX-M 50mm ASPH / 函館末広町
さて、この店は実のところ雑貨屋であって飲み屋ではない。しかし、名前といい雰囲気といい、誰がどう見たって居酒屋そのものじゃないか。この暖簾風情を見ただけでもうたまらん気持ちになるわけで、どこかに飲み屋は開いてないかなぁと、さっきからずっと探し回っているのだが、なんせまだ朝の10時だから(笑)

修道院にて #2 


RICOH GR / GW-3 / 21mm F2.8
ここはトラピスト修道院の裏山に掘られた「ルルドの洞窟」である。当然ながらこれはピレネー山麓にある本物のルルドの洞窟を模した作り物であるから、この場に立っても感ずるものは何もなかった。ただ、キリスト教徒ならずとも世界中で多くの人々が知るところの「ルルドの奇跡」については自分としても大いに関心があり、フランス周辺のテロ問題が落ち着いたら是非とも一度訪れてみたいと思っている。



RICOH GR / GW-3 / 21mm F2.8
洞窟の前から見た風景。杉林の向こうは津軽海峡。左に函館山、右に下北半島。この写真ではうまく表現できなかったが、絶景であった。

修道院にて #1 


Canon 5D Mark lll / EF70-200mm F4L IS / トラピスト修道院
日曜日の朝、修道院に続く長い一本道はミサに参集する車がまばらに通るくらいで、観光客の姿はまだ見えない。お陰でゆっくりと静寂の1枚を撮ることができた。しかし、今頃はきっと宿泊先で騒々しく朝食をとっているであろうC国の観光集団が、あと1~2時間もすれば大挙してこの地に押し寄せてくるかも知れないと思うと、暗澹として胸が痛んだ。



Canon 5D Mark lll / EF70-200mm F4L IS

南へ 


Canon 5D Mark lll / EF70-200mm F4L IS / 豊浦町イコリ岬の日の出
三連休初日の土曜は道内全域で天候不良の予報が出たから、ふて腐れて朝から JAMESON をやり始めた。そうして日がな一日呑み続け、旧暦十日の不細工な月が南中する頃にはすっかり出来上がって伸びてしまった。ところが、酔い潰れて眠りながらも、寝る前に見た月のことが頭を離れず、「雨なのに何で月が見えたのか?」という疑問がグルグルと回転木馬のように脳味噌の中を回り続けた。木馬はいつしかコーヒーカップに変わり、吐き気を催すような夢を見ているうちに突如として閃いた。俺は南へ向かうべし。ガバと跳ね起き、時計を見ると午前1時だった。



Canon 5D Mark lll / EF70-200mm F4L IS
そうすると、まずは酔いを覚まさねばならない。赫々然々の方法で2時間かかって完全にアルコールを抜き、然るべき後に家内=撮影助手を叩き起こし、直ちに出発の準備をさせた。4時前には家を出て、未だアイスバーンの残る中山峠をぶっ飛ばし、長万部(オシャマンベ)の浜で夜明けを迎えた。長い裾野を引いているのは駒ヶ岳。拙ブログ初の「道南の風景」である。

夜明けのビル街を狙う 


RICOH GR



Canon 5D Mark lll / EF70-200mm F4L IS

春の気配 


Canon 5D Mark lll / EF70-200mm F4L IS

クッキーデイ 


LEICA M9-P / SUMMILUX-M 50mm ASPH
3月14日、帰宅して玄関を開けたら家内が待ち構えていて、「おとーさん、800円ちょうだい♪」という。いきなりそれはどうしたわけだい?と尋ねると、「ホワイトデイのクッキー、自分で買ってきたから、そのお金をお願いしま~す♪」と。なるほど。結婚して 30 年、バレンタインのお返しなどただの一度もしたことがなかったから、とうとう強硬手段に出てきたというわけか。まいったね(^^;

スイスあれこれ #2 


RICOH GR
チューリッヒからベルンに向かう途中、車窓から発電所らしきものが見えた。家内が「あれ、もしかして原発じゃない?」と言ったが、この辺りには住宅街や牧草地が広がっているし、列車から丸見えのこんな場所で、まさかそれはないだろうと思っていた。ところが.....



©Google
あとで調べてみたら、家内が直感したとおり、我々が見たのはゲスゲン原発 Gösgen Nuclear Power Plant であることが判明した。農地や住宅地のド真ん中にある.....



ネット上のフリー画像を引用
良い悪いは別にして、スイスって、凄くないですか・・・?

スイスあれこれ #1 


Canon 5D Mark lll / SIGMA 24-105mm F4 Art
ヨーロッパでは改札口のない鉄道が多く、切符を持たなくても自由にホームに出入りできるが、ここスイスのチューリッヒ中央駅は、改札どころか一般市道とホームの境界さえない。この開けっ広げさには驚いた。

フィルター遊び 


先週末、引き出しの整理をしていたら 43mm 径のクローズアップフィルターが出てきた。GXR A12 を使っていた頃にクローズアップ撮影をして遊んでいたものだが、GXR はもう手放してしまってフィルターだけが残っていたらしい。レンジファインダーの場合、距離計が連動しなくなるので、ファインダーを覗きながらピント合わせをすることは不可能である。そんなことは百も承知だが、ちょっと悪戯心を催して、無理やり球面ズミルックスに付けてみた。
続きを見る

流氷 2016 #5 


Canon 5D Mark lll / EF70-200mm F4L IS / 紋別市流氷岬
今年の流氷シリーズはこれにてお仕舞です。なお、拙ブログでは紋別周辺で撮った写真を「道北の風景」として分類していますが、一般に紋別は「道東」に分類されています。しかしながら、紋別の気候は道東エリアのそれとはかなり異なっていて、むしろ道北の天候に共通する場合がとても多いため、自分としては「紋別は道東に非ず、道北である」との考えを固持しています。まあ、そんなにムキになって力説するほどのことでもないのですが。



RICOH GR
それはそうと、今回の撮影行ではタイヤハウスがガチガチに凍り付いてタイヤとの隙間が数mmしかなく、ハンドルを切るのもひと苦労の有り様でした。そしてフェンダーは凍り付いた拍子にバキバキッ!とひび割れてしまったような線が入っていて、タラ~~っとなりました。

流氷 2016 #4 


Canon 5D Mark lll / EF70-200mm F4L IS
翌日は美しい夜明けを迎えた。左に写っているのは砕氷船ガリンコ号。朝一番のサンライズクルーズだ。お客さんは大興奮しているだろうな。



Canon 5D Mark lll / EF70-200mm F4L IS
本当は自分も乗ってみたいし、網走や知床方面にも足を延ばしてみたいが、なかなか事情が許さない。来年こそはと念じている。

流氷 2016 #3 


Canon 5D Mark lll / EF70-200mm F4L IS
宵闇迫る頃、流氷達は再び沖のほうへと引いて行った。夜のしじまに佇んで、流氷の音を聴きたいと思っていたが、残念である。



Canon 5D Mark lll / EF70-200mm F4L IS
それにしても、まだ撮ってる人がいたとは驚いた。自分も相当しつこい方だが、この御仁のしつこさ、というか執念には負けた(笑)

流氷 2016 #2 


Canon 5D Mark lll / EF70-200mm F4L IS
午後になってようやく流氷が来てくれた。しかし昔のように自動車ほどもある大きな氷塊はついぞ見られなくなり、どれも蓮の葉みたいに小粒なものばかりだ。温暖化の影響はこんなところにも表れている。



Canon 5D Mark lll / EF70-200mm F4L IS / F16 / 8sec / ISO50 / ND400

流氷 2016 #1 


Canon 5D Mark lll / SIGMA 24-105mm F4 Art / 50mm / F11 / 10sec / ISO100
ここは流氷岬。であるのに、悲しいかな、今朝は流氷がない。何日か前にはここにアムールからの大群がびっしり押し寄せていたはずで、その証拠に自分がいま三脚を立てているのは堆積した流氷の上であり、足下ではチャポンチャポンとさざ波の音が踊っている。



Canon 5D Mark lll / SIGMA 24-105mm F4 Art / 105mm / F13 / 3sec / ISO100
気温は氷点下19℃。毛嵐が立ってくれても良さそうな寒さだが、まだ陽が昇ってこないので何ともいえない。しかし今の自分にとって問題なのは毛嵐が立つか立たぬかではなく、シグマの AF が作動しないことだ。たかが -19℃程度で AF がフリーズするなんてキヤノンやニコンのレンズでは絶対になかったことだ。最近のシグマは高性能レンズを矢継ぎ早に放って大いに気を吐いているが、思わぬところでポカがあったようだ。