旅の途中

脳梗塞の恐怖 


LEICA M9-P / SUMMILUX-M 50mm ASPH
制酸薬の PPI を長期服用していると認知症発生リスクが4割以上も高まるという恐るべきデータを以前の記事で紹介したが、その後まもなくして、PPI は胃酸の分泌を抑制するのみならず、個々の細胞内にあるリソソームの酸分泌をも抑制するという仰天動地の基礎論文が発表された。リソソームというのはすべての細胞内に存在する細胞小器官のひとつで、細胞内に蓄積したゴミを分解する働きがある。人間社会に例えていえばゴミ焼却炉みたいな役割を担っているわけだが、その働きが PPI によって抑制される結果、細胞内にどんどんゴミが溜まって行き、細胞の老化が早まるということらしい。それはちょっとマズイな~と思って、ある夜 PPI を服用せずに寝てみたが、そしたら一晩中ひどい胸焼けで死にそうになり、こんなに辛い思いをするくらいなら認知症になったっていいから俺は PPI を飲み続けるぞ~!と決めたわけです。



LEICA M9-P / SUMMILUX-M 50mm ASPH
どうせ認知症になるなら今のうちに旨い酒をどんどん呑んでしまえ~と尻をまくっていたところ、つい先頃、またしても涙がちょちょ切れるような臨床データが発表された。上部消化管症状があって内視鏡検査を受けたデンマーク国民24万4679人(平均年齢57歳)を対象に、PPI の服薬状況と脳梗塞発症率との関係について6年間に及ぶ追跡調査が行なわれた結果、高用量の PPI 常用者は脳梗塞発生率が最大90%も上昇していたというのである。何ということだ..... 認知症にはなってもいいけれど脳梗塞で寝たきりになるのは困るなぁ。介護のおばさん達にオムツ交換をされるなんて絶対にイヤだぞ。ああ、どうしよう。今夜は PPI を飲まずに寝てみようかな。神様、どうか胸焼けがしませんように。「そんな神頼みする前に、まずは酒呑むのやめろ~!」という罵声が飛んできそうですが.....