旅の途中

一期一会 


LEICA M9-P / SUMMILUX-M 50mm ASPH / 04:35 AM
その人の写真はどれも文句のつけようがないほど完璧で美しい。構図には微塵の隙もなく、うっとりするほど滑らかなトーンといい、奥行きのある表現力といい、本当に素晴らしいの一言に尽きる。作風も実に多彩で、小さな静物写真から雄大な風景写真まで、いったいどれほど懐が深いのかと驚嘆するほどである。しかしながら、誠に残念なことに、その人の写真はどれも構図から表現手法からフォーマットに至るまで、それぞれの領域で確固たる地位を確立した有名写真家のそれらとそっくりなのである。一流プロに伍するほどの技量とセンスを持ちながら、何故にオリジナリティを追求しようとしないのか、それが不思議でならず、返す返すも残念でならない。昨年、その方の写真展を拝見した後で、角が立つのを覚悟の上でそのような趣旨のコメントをさせて頂いたが、やはりそれは余計なお世話であったかも知れない。昨日、久しぶりにブログを拝見したら、相変わらず誰かの真似をしておいでのご様子。思いの通じぬ、切ない一期一会であった。