旅の途中

大聖堂の怪 #3 


LEICA M9-P / Ultra Wide Heliar 12mm F5.6 
ある夜、私はシュテファン大聖堂を見上げながら路上にうずくまり、何事かが起きるのをじっと待っていた。しかし、いくら待ってもハッとするような影はよぎらず、何度シャッターを切っても4年前のようなデジタル異常は生じず、業を煮やして ↑ このような戯言の如き撮り方をして遊んでいたのである。
 


LEICA M9-P / Ultra Wide Heliar 12mm F5.6
夜も更けて、そろそろ引き上げようかと思っていたところへ、真っ赤なコートのご婦人が歩いてきた。願ってもない被写体である。わくわくしながら彼女を待ち構え、いい位置に来るのを待ってシャッターを切った。誓って云うが、歩いてきたのはご婦人ひとりであり、私が撮ったのもご婦人ひとりだけである。帰国して RAW 画像を現像し、拡大表示した瞬間、心臓が止まるかと思った。局所の等倍画像は「こちら」。これが安っぽい合成写真の類ではないことの証明に、ご希望の方にはオリジナル RAW データをご覧いただく用意があります。ご希望の方はご連絡ください。