旅の途中

ベルン 午前4時 #1 


RICOH GR / GW-3 / 21mm F2.8 / f 2.8 / ss 1/30 / ISO3200
こんな時間に歩いている人は誰もいないし、車も滅多に通らない。この街には昨夜遅くに着いたばかりで、この道がどこに通じているのかもよく分からぬままに歩いている。とにかく歩いている。高いほうに向かって。



LEICA M9-P / SUMMILUX-M 35mm ASPH / f 2 / ss 1/12 / ISO1000
そうしたら展望が開けた。中天には願ってもない満月。でも 35mm でフレーミングするにはやや位置が高い。もう少し降りてきてくれるのを待たねばなるまい。それよりも問題なのは、せっかく用意してきたトラベラー三脚をホテルに置いたまま飛び出してきたことだ。己のうかつさ加減に呆れて物が言えない。



LEICA M9-P / SUMMILUX-M 35mm ASPH / f 2 / ss 1/12 / ISO1000
寝静まる旧市街。ぼくは今、ニーデック橋の上に立って、川のせせらぎに耳を傾けている..... のであれば、これはたいそう風情のある情景であったが、実はこの近くの高級アパートメントの最上階でロシア人の馬鹿どもが窓を開け放してどんちゃん騒ぎをやっている。付近の住民はどうして警察に通報しないのだろうか。スイス人は並外れて寛容なのか?



LEICA M9-P / SUMMILUX-M 35mm ASPH / f 3.5 / ss 1/45 / ISO800
人口 13万人。スイスの首都ベルンの、これがメインストリートである。15世紀に建設された世界遺産の街並みは薄暗くてまだよく見えない。クリックして拡大表示すると、ちっとはマシに見えるかもしれない。しかしこれらの写真はやはり夜、もしくは暗い環境でご覧いただきたい。



LEICA M9-P / SUMMILUX-M 35mm ASPH / f 1.8 / ss 1/30 / ISO1000
今こそ月を撮ろう。しかし、ただしゃがんだだけでこのフレーミングはできない。しゃがんだ上に、さらに体を右下によじるように傾けてファインダーを覗かねばならない。例えて言うならば、女子のスカートの中を覗くような、あのいかがわしい姿勢である。まさかこの歳になってそんなポーズを取ろうとは夢にも思わなかった。夢といえば、中世の古都に満月。これもまた夢まぼろしのようであった。注意深い観察者ならば、この月の写り方が異様であることに気づかれることだろう。妖しい月を頂くベルン。この街がすっかり気に入った。