旅の途中

チューリッヒの女 #2 


LEICA M9-P / SUMMILUX-M 35mm ASPH / ZURICH
この写真に女は出てこない。何故ならぼくが狙っていたのはトラムが走り抜ける風景だったからである。しかし、数分毎にトラムが行き交う合間に左の家の窓明かりを見ると、室内を歩き回る下着姿の女が見えたのである。「なんてついているんだ、この俺は~!」と小躍りして喜ぶほど自分は馬鹿じゃない。ただし、何年か前に歌舞伎町のホテルに泊まったとき、窓から新宿ゴールデン街を眺めていたら、バラック小屋の2階でトップレスの女が涼んでいたのを思い出した。遥々チューリッヒまで旅して来て、なんで歌舞伎町のことなんか思い出すのかなぁと、己の愚昧さに呆れ果てた次第である。