旅の途中

箴 言 #2 


Canon 5D Mark lll / EF135mm F2L
昨年末、旭川の古本屋で購入した阿刀田高の「夜の旅人」の中に次のような条があった。
「狭い道でゆずれ、広い道で急げ」
この意味について作中の人物は次のように語っている。
「道が狭いときは人に譲ってやればいいんだ。そのかわり道が広くなったらどんどん走ればいい。そのほうが人と争わなくてすむし、結局は早く着く」



Canon 5D Mark lll / EF135mm F2L
この「ゆずる」ということが、どんどん難しい世の中になってきているように思う。昔はゆずれば何某かの感謝があったが、今はゆずってもらって当たり前、それどころか譲ることを他者に強要して憚らぬ馬鹿者どもがそこらじゅうに溢れている時代だ。ゆずった者が馬鹿を見る、そんな社会であっていいのかと嘆息する毎日である。