旅の途中

Sacraさんのタンバール #1 


10月下旬の某日、sacraさんから近況の綴られたメールを頂戴したが、文末に「差し支えないようでしたらご住所をお教えください」と書いてあった。sacraさんのことだから、何かお考えがあってのことだろうと思い、特に理由を聞くこともなく住所をお伝えした。すると数日後に突然レンズが送られてきた。なんと、sacraさんが愛用していらっしゃるタンバールである。タンバールとはライカで唯一のソフトフォーカスレンズで、製造本数が3000本に満たないという稀少性と、その独特の美しい描写から「伝説のレンズ」とも「究極のレンズ」とも言われている逸品中の逸品である。ライカファンならば誰もが死ぬまでに一度は使ってみたいと夢見つつ、ほとんどの人は夢で終わってしまうという、斯くも貴重なレンズをポンと送ってきて、「どうぞ、ご自由にお使いください。もし気が向いたらこのレンズで撮った北の大地の写真をブログで見せていただければ幸いです」とさらりとおっしゃる。あまりのことに腰を抜かしそうになった.....




Leica M9-P / Thambar 9㎝ F2.2 №226
sacraさんのご厚意に甘えて、さっそく使わせてもらうことにした。画像クリックで元画像が展開します。更にもう一度クリックすると等倍画像が展開します。ピントは中央やや上の楓に合わせています。他に類を見ない美しい光のにじみ具合を是非大きな画像でご覧ください。なお、この手の写真は本来、絞りを絞ってパンフォーカスでビシッと撮るのが定石ですが、そんなことをするとタンバールの魅力が減弱するので、あえて絞りを開けて撮っています。

それにしても、先月、カメラストラップがどうのこうのという変な夢を見て、そのことを記事にしたせいで、sacraさんにはすっかり気を遣わせてしまい誠に申し訳なく思っている。ブログ上でのお付き合いが深いとは言え、実際にはまだお目にかかったこともない、そんな私に大事な大事なタンバールをお貸しくださるなんて、ぐっ と胸に迫るものがあった。この年になって心から信頼しあえる友人ができるなんて、本当にありがたいことです。