旅の途中

WIEN 2014 #21 


LEICA M8.2 / SWH 15mm F4.5 / 2010年



LEICA M9-P / UWH 12mm F5.6 / 2014年



LEICA M8.2 / SWH 15mm F4.5 / 2010年



LEICA M9-P / UWH 12mm F5.6 / 2014年

M8.2+SWH 15mm の焦点距離は約20mmである。初めてペーター教会を訪れたとき、20mm では思い通りにフレーミングできなくて地団駄を踏んだものだ。今回は満を持してフルサイズの 12mm で臨んだが、果たして2010年の写真を凌駕することができただろうか? ただ単に画角が違うだけ、ということであれば、機材が変わっただけで撮影技術や表現力は何も進歩していないことになり、それほど情けないことはないのだが..... 正直なところ、越えられなかったという思いが強い。いつかまた.....

マリア・テレジアの棺 


RICOH GR / GW-3 / 21mm F2.8 / カプツィーナー教会・地下皇帝廟





ここには12人の皇帝と18人の皇后を含むハプスブルク家の人々の百を超える棺が安置されている。それらの中でもひときわ荘重に葬られているのがマリア・テレジアの棺であった。オーストリアの母と称される偉大な女帝にして、かの悲劇の皇女マリー・アントワネットの母親でもある。ひとしきり写真を撮らせてもらった後、棺の袂にうずくまって黙祷を捧げていると、不意に、シェーンブルン宮殿で見た1枚の肖像画が思い出された。絵の中で彼女は幼い皇女達に囲まれて幸せそうに微笑んでいた。私はこの世の無常を思わずにはいられなかった。

また、マリア・テレジアはオーストリア帝国全盛期の女帝として国際政治の中心に君臨する一方で、国民に対して「男女の仲は清らかであるべし」とのお触れを出し、浮気をした者には厳罰を科し、駆け落ち禁止令を公布するなど風紀粛清にも心を砕いたと言われる。そんな逸話を思い出して、いささか身に覚えのある者としては何となくバツの悪い気持ちにもなるのであった。曲はフォーレの「レクイエム」ニ短調から「ピエ・イエス」。
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大聖堂の怪 #3 


LEICA M9-P / Ultra Wide Heliar 12mm F5.6 
ある夜、私はシュテファン大聖堂を見上げながら路上にうずくまり、何事かが起きるのをじっと待っていた。しかし、いくら待ってもハッとするような影はよぎらず、何度シャッターを切っても4年前のようなデジタル異常は生じず、業を煮やして ↑ このような戯言の如き撮り方をして遊んでいたのである。
 


LEICA M9-P / Ultra Wide Heliar 12mm F5.6
夜も更けて、そろそろ引き上げようかと思っていたところへ、真っ赤なコートのご婦人が歩いてきた。願ってもない被写体である。わくわくしながら彼女を待ち構え、いい位置に来るのを待ってシャッターを切った。誓って云うが、歩いてきたのはご婦人ひとりであり、私が撮ったのもご婦人ひとりだけである。帰国して RAW 画像を現像し、拡大表示した瞬間、心臓が止まるかと思った。局所の等倍画像は「こちら」。これが安っぽい合成写真の類ではないことの証明に、ご希望の方にはオリジナル RAW データをご覧いただく用意があります。ご希望の方はご連絡ください。

WIEN 2014 #20 











LEICA M-E / SUMMARIT-M 75mm F2.5 / Night Monochrome

WIEN 2014 #19 


LEICA M-E / SUMMARIT-M 75mm F2.5 / 雨の街路で

WIEN 2014 #18 


RICOH GR / GW-3



LEICA M9-P / SUMMILUX-M 35mm ASPH



RICOH GR / GW-3 / ウィーンの市営住宅「フンデルトヴァッサー・ハウス」

WIEN 2014 #17 


RICOH GR / GW-3 / オットー・ワグナーが設計したウィーン郵便貯金局



LEICA M-E / SUMMARIT-M 75mm F2.5 / 壁面にはアルミ鋲が打ち込まれている



RICOH GR / GW-3 / これが100年以上も前に建てられたものだとは.....

WIEN 2014 #16 


LEICA M9-P / SUMMILUX-M 35mm ASPH



LEICA M-E / SUMMARIT-M 75mm F2.5



LEICA M9-P / SUMMILUX-M 35mm ASPH / 楽しいウィンドウ・ショッピング

WIEN 2014 #15 


LEICA M9-P / SUMMILUX-M 35mm ASPH / カールス教会

リング通りの外側にあって、広大なレッセル公園の南奥に控えているこの教会は、カールスプラッツの喧騒をよそに昼間でもここだけ別世界のような静寂に包まれているが、夜ともなればさらに森閑として、聞こえてくるのは公園の暗がりのそこかしこに座りこんだ恋人たちの囁き声くらいのものだ。本当は教会の真正面から撮りたかったが、ちょうどその池の畔りにもカップルが肩を寄せ合っていたので遠慮しておいた。私は撮るのに夢中で、あとでふと思ったが、ひとりで所在無げにしていた家内の肩を、サービスで抱き寄せるくらいしてあげればよかったかなぁと.....



RICOH GR / GW-3 / 21mm F2.8
池のさざ波が消えるのを待ってこの1枚を撮る

WIEN 2014 #14 





LEICA M-E / SUMMARIT-M 75mm F2.5 / くわえ煙草の女

WIEN 2014 #13 


LEICA M9-P / SUMMILUX-M 35mm ASPH



RICOH GR / GW-3 / 21mm F2.8

GR+GW-3 は比較的安価に 21mm F2.8 のスペックを実現してくれて、画質もライカMデジタルに迫るものがあり、その点ではとても満足しているが、いかんせん歪曲収差が著しく、補正にかなり手を焼いている。GR はやはり単体の 28mm として使うのがベストかなと感じている。旅に出るたびに機材に対する不満が出てきて、困ったものである。

WIEN 2014 #12 


RICOH GR / GW-3 / 21mm F2.8 / グラーベン通りにて

WIEN 2014 #11 


RICOH GR / GW-3 / 21mm F2.8 / グラーベン通りにて

WIEN 2014 #10 


RICOH GR / GW-3 / 21mm F2.8 / 神をも恐れぬおばさん

WIEN 2014 #09 


RICOH GR / GW-3 / 21mm F2.8 / 入墨ねーちゃん

WIEN 2014 #08 


LEICA M-E / SUMMARIT-M 75mm F2.5 / 態度のでかい馭者

WIEN 2014 #07 


RICOH GR / GW-3 / 21mm F2.8 / 最高ランクのホテル・ザッハー



LEICA M-E / SUMMARIT-M 75mm F2.5 / ドアマンも偉すぎる.....

WIEN 2014 #06 


LEICA M9-P / SUMMILUX-M 35mm ASPH / 怪しげな二人組



RICOH GR / GW-3 / 21mm F2.8 / 最高の被写体

WIEN 2014 #05 


LEICA M9-P / UWH 12mm F5.6 / 美術史美術館のカフェ・ゲルストナー

WIEN 2014 #04 


ルカ・ジョルダーノ作「大天使ミカエルと反逆天使たち」 1663年
大天使・聖ミカエルが神の剣を振るい、叛逆を起こした天使(サタンやベリアルら)を退治する場面である。



天国から地獄に突き落とされる奴らの恐怖と苦悶に満ちた表情....。邪悪な者たちの悲惨な末路が息を呑む迫力で描かれている。
こうでなくてはならぬ。今さら泣き叫んでも遅いのだよ。などと思いながら、かれこれ 30分ほどもこの絵を見ていただろうか。
実をいうと、もっとシビアなことを思っていたが、それは言わない。



RICOH GR / GW-3 / 21mm F2.8 / 美術史美術館にて

WIEN 2014 #03 


RICOH GR / GW-3 / 21mm F2.8
王宮の近くにある老舗カフェ「ツェントラル」。エントランスを入るとウィーン風ケーキが置いてあり、「これとこれを」というふうに指さしで選ぶとウェイターが席まで持ってきてくれる。人形のおじさんはこのカフェの常連にして作家のピーター・アルデルベルグさん。といっても誰なんだか私は知らない。
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WIEN 2014 #02 


RICOH GR / GW-3 / 21mm F2.8
翌朝一番で気の急くままにシュテファン大聖堂へ向かった。ウィーンを再訪した目的の一つは、前回訪問時にこの大聖堂で経験した何とも説明しがたいデジタル異常(大聖堂の怪 #1 #2 )を確かめることにあった。早朝のミサが終わるのを待って撮影を開始したが、今回は何枚撮っても異常な現象は生じなかった。むしろ、こんなに明るい雰囲気で撮れてしまって、逆の意味で驚いている。自分の中にあったはずの、感応するもの、呼び寄せるものがなくなってしまったということだろうか.....?




LEICA M9-P / UWH 12mm F5.6
ここの地下にはハプスブルク家の人々の心臓以外の内臓が埋葬されているが、それらの霊気すらまったく感じなかった。
自分は普通の人になってしまったのかな.....?  であるならば、嬉しいような、淋しいような.....

WIEN 2014 #01 


RICOH GR / GW-3 / 21mm F2.8
警笛ひとつ鳴らすことなく、私の体すれすれをトラムが走り抜けていく。それでこそ ウィーン。またこの街にやって来たのだ。




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WIEN 2010 #20 


RICOH GR DIGITAL3 / モーツアルト・コンサートにて

WIEN 2010 #19 


RICOH GR DIGITAL3 / カフェ・ザッハーで



LEICA M8.2 / SWH 15mm F4.5 Ⅱ / ホーフブルグ王宮カフェで



RICOH GR DIGITAL3 / シェーンブルン宮殿のカフェ・グロリエッテで

WIEN 2010 #18 











LEICA M8.2 / SWH 15mm F4.5 Ⅱ / 世界一美しい図書館といわれるウィーン国立図書館

WIEN 2010 #17 


LEICA M8.2 / SWH 15mm F4.5 Ⅱ / 美術史美術館にて

WIEN 2010 #16 


LEICA M8.2 / C SONNAR 50mm F1.5 / シェーンブルン宮殿



RICOH GR DIGITAL3 / 宮殿の召使の宿舎



LEICA M8.2 / C SONNAR 50mm F1.5 / 宮殿の近くの民家

WIEN 2010 #15 


RICOH GR DIGITAL3 / Cafe Schwarzenberg

WIEN 2010 #14 


LEICA M8.2 / SWH 15mm F4.5 Ⅱ / グラーベン通りにて